Facebook、twitter、そしてGoogle+のそれぞれの生い立ちや、ユーザー間の関係構築の手法、その他の機能の差異などから、私も含めて一部のG+ers(Google+ Users)の間で見られた共通の意見である「Google+はなぜか居心地がよい。」ということについて、私なりに論理的に検証してみたいと思います。 以前、「
Facebookは壁でtwitterは流れ-ルーツを知ってこそわかる違いとは」ではFacebookとTwitterとをその生い立ちから詳しく比較し解説しております。今回はそれに更にGoogle+を加え、その特徴を本筋として書き直したバージョンとなっています。もし、前者の2つについてより深く知りたい場合はそちらをお読みください。 なお、あらかじめお断りしておきますが、私は3サービスともの愛好家であり、Google+以外を否定している訳ではありません。
生い立ちの比較
まずはそれぞれの生い立ちを見てみましょう。 その生い立ちが、それぞれの方向性を定める大きな要因となっています。
Facebookは人間関係のオンライン化ツール
Facebookは、オフラインの人間関係をオンラインに持っていくことから生まれました。 それまでにも、欧米ではフォーラム・コミュニティというものが主流として多数存在していましたが、あくまでもまず共通のテーマや興味ありきのコミュニティであり、それに対してFacebookはオンライン化された人間関係を前提に、その間で情報を共有するソーシャル・ネットワーク・サービスのひとつとして生まれました。

ですから、Facebookでは、何事にもまず友達同士であることが前提になっています。 時々、「Facebookはもともと出会い系」という方もいらっしゃいますが、あくまでもそれは付加価値として生まれた使い方で、Facebookは今でも友人関係のソーシャルグラフを前提としたビジョンでビジネス展開をしています。
Twitterは情報のリアルタイム化
Twitterは、そのFacebookユーザーから発生した不満を解消して急激に成長しました。 当時のFacebookでは、友達同士の情報がリアルタイムに取得できなかったため、Facebookにどっぷりと浸かっているユーザーの間に大きな不満がたまってきました。 しかも、それはその時点でメジャーな技術であったRSSという概念では解決できませんでした。 その時代に生まれたtwitterは、双方の承諾が必要な友達関係よりも、自分が情報を取りたい相手を勝手に登録(フォロー)するという新しい仕組みで、欲しい情報をリアルタイムにどんどん取り寄せられる仕組みを作りました。

言わば、Facebookでは自らが見に行って「Pull」しなければならなかったものが、Twitterではあらかじめ選んでおいた発信者の情報が自分の元に「Push」されるようになったのです。しかも、その情報の分母は自分の友達関係だけに限られません。自分が気に入れば、誰に対してでもフォローすることができるのです。 さらには、PCの前に座っているときだけではなく、携帯電話のSMSを使っても同じ事ができるようにして、更に情報共有のリアルタイム性を高めました。
Google+はGoogleのリベンジで生まれたサイボーグ Googleは、Facebookとtwitterがいわゆるソーシャルの分野で急成長する中、Orkut、Google Wave、Google Buzzと実に3つのサービスで失敗してきました。 そこでGoogleが「ソーシャル」というものの概念を見直し、様々なソーシャル・ネットワークの利点と欠点を徹底的に研究し尽くして「すべてを共有する」という目的のものとに生み出したのがGoogle+です。 言わば、GoogleにとってGoogle+は、4度目の正直で技術の粋を結晶して生み出した渾身のサイボーグなのです。
後発組の利点を活かしたGoogle+
通常、後発組には先行利益という大きな「うまみ」はないのですが、ガチガチに固まってしまっていて変えようのない先行者の欠点の穴を埋めるというチャンスがあります。 ただし、後発組として混み合ったマーケットで成功を収めるには大きな敷居を乗り越えねばなりません。 twitterはFacebookユーザーの不満と欲求を埋めることで成長しましたが、Google+はどうでしょうか?その後発組であるGoogle+が、3回の失敗を乗り越え、4度目のチャレンジではたった4週間で2,500万人ものビジターを獲得した理由の一つには、あえてこの後発組であったという事実があります。

Google+では、後発組にもかかわらず短期間で8桁ものユーザー数を確保できたのには、その後発組という事実だけではもちろん足らず、Google+が今までにないサービスを実現したことが大きな要因になっています。 それらのポイントについては後に個別に説明して行きたいと思います。 次に3つのサービスをコンセプトの違いから比較してみましょう。
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